正直な話やで、
昔より今のほうが物は多い。
商品も、食べ物も、サービスも、娯楽も。
選択範囲も便利さも圧倒的に増えた。
それなのに、なぜか息苦しい。
むしろ昔よりキツいと感じる人が増えている。
なぜやろうか?
① 「不足の時代」から「比較の時代」へ
昔も格差はあった。
でも可視化されていなかった。
テレビの中の芸能人は、別世界の存在だった。
例えば、バブル期のスターたち——
小室哲哉や
松田聖子、ラッキー池田のような存在は、
「特別な人」やった。
自分とは違う世界の住人。
だから彼らのような人たちが、いかに贅沢な暮らしを見せつけてこようが、余裕で割り切れた。
彼らは彼ら。ワイはワイ…と。

② 今は「普通の誰か」がキラキラしている
今は違う。
SNSを開けば、
- 同級生がタワマン
- 知らん人が海外旅行
- 副業で月◯十万
- 恋人と幸せそうな日常
芸能人じゃない。
“ちょっと頑張った普通の人”に見える。
これがキツい。
「届きそうで届かない」距離感。
心理学では、
人は“自分と近い存在”と比べてしまうと言われる。
遠いスターより、近い成功者のほうが刺さる。
③ コントラストが強すぎる社会
今は選択肢が多い。
- 高級グルメ
- 高性能ガジェット
- サブスク娯楽
- 美容
- 旅行
問題は「存在すること」やない。
それを手にしている人が、
常に視界に入ることや。
これは資本主義の構造でもある。
“持つ者と持たざる者”の差が拡張していく。
SNSはそれを拡声器で増幅する装置になってもうた。
④ 「自己責任」という二次攻撃
さらにキツいのはここや。
少しでも愚痴をこぼすと、
- 努力したんか?
- 行動したんか?
- ひがむなよ
と返ってくる。
この空気がしんどい。
もちろん、努力は大事や。
行動も必要や。
でも、全てを自己責任に還元するのは乱暴や。
スタート地点の違いは確実にある。
- 家庭環境
- 教育
- コミュ力
- 外見
- 健康
- メンタル耐性
これらは完全には平等ではない。
なのに「結果」だけで評価される。
⑤ 本当の変化は“経済”より“承認”
昔も貧しかった人はいた。
でも今ほど
「他人の成功」を24時間浴び続ける環境ではなかった。
問題はお金だけじゃない。
“承認の奪い合い”が可視化されたこと。
フォロワー数
いいね数
収益報告
成功が数値化される社会。
それが常に比較対象になる。
これが今のキツさの正体やと思う。
⑥ じゃあ社会が悪いのか?
社会構造には問題がある。
でも社会は人格ではない。
ただのシステムや。
システムは効率を優先する。
弱い部分を自動で救わない。
だからこそ、
- 距離を取る技術
- 比較を減らす工夫
- 小さな達成を自分で定義する力
が重要になる。
⑦ 結論:苦しさの正体は「近すぎる成功」
今がキツいのは、
贅沢が増えたからやない。
成功が“近く見えすぎる”からや。
遠いスターなら諦められる。
近い成功者は諦めにくい。
その微妙な距離が、
心を削る。
⑧ だからどうする?
大きな勝者になれなくてもいい。
- 比較を減らす
- 自分の基準を持つ
- 小さな複線を作る
- 体を整える
希望は“劇的な逆転”ではなく、
“自分のコントロール感”から生まれる。
時代は厳しい。
でも、「他人の光量を下げる」ことはできる。
画面を閉じるだけでも、
コントラストは弱まる。








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