ぜいたくにも今日はケンタッキーや。
とりの日パック、堂々の5本。
人間は信じられんでも、あの衣のうまさだけは唯一信じられる。
相変わらず美味い。
たまらん。
サクサクで、罪深くて、人生の判断力を鈍らせる味や。

せやけどな、
付け合わせをケチったんが、すべての始まりやった。
「野菜?いらんやろ」
そう思うた時点で、もう負けは確定してたんかもしれん。
人生負けばっかや。
夜、寝てたら腹がゴロゴロ言い出す。
でも眠たい。
「まあ大丈夫やろ。睡眠しか勝たん!」
40半ばの人間が言うセリフちゃう。そのまま寝た。

結果――
起きたら、下半身がえらいことになっとった。
一瞬、現実を認識したくなくて、
「もう一回寝たら夢やろ」と思ったけど、
さすがにそこまで幸せな脳ミソはもってない。
寒い中、起きて、すっぽんぽん。
なんとも虚無な格好や。
片付けはだるいし、
腹痛はまだ続いとるし、
何より心が冷える。

ええ歳こいて、
唐揚げ5本で尊厳を失うとは思わんかった。
若い頃はな、
「胃腸が弱い」とか言うてる大人を見て
内心バカにしとった。
今、その“バカにしてた大人”を、
自分が完璧に演じ切ってる。
人生、ちゃんと順番回ってくるもんやな。
まぁケンタッキーは今日も美味かった。
せやけど、
次からは付け合わせをケチらんとこ思う。
尊厳は、
野菜より高い。











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